阿蘇山 噴火の被害状況と降灰予想。爆発的噴火と噴火警戒レベルとは?

   

10月8日午前1時46分頃に阿蘇山で爆発的噴火が発生しました。

熊本地震もあったばかりですが、阿蘇山の噴火も熊本地震の影響を受けた可能性もあるということです。

降灰や噴石の被害も心配ですが、被害状況を確認しておきましょう。

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阿蘇山で爆発的噴火が発生!噴火警戒レベル3へ引き上げも

10月8日午前1時55分に気象庁は阿蘇山の爆発的噴火が発生したことに伴い、火口周辺警報を発表し噴火警戒レベル3に引き上げました。

まずは阿蘇山の場所を確認しておきましょう。

阿蘇山は九州の熊本県阿蘇地方にある活火山で、高岳・中岳・根子岳・烏帽子岳・杵島岳の阿蘇五岳などを含む外輪山と中央火口丘で形成されています。

1024px-mt-aso_and_caldera01出典:wikipedia

火山活動によって形成された大きな凹地(カルデラ)は世界最大級の380平方キロメートルの面積を有していて、熊本県を代表する観光名所にもなっています。

今回の爆発的噴火は阿蘇山の中岳第一火口で発生しましたが、爆発的噴火と噴火警戒レベルとはどういった意味なのでしょうか?

爆発的噴火とは

爆発的噴火とは一体どういったものなのでしょうか?

気象庁が爆発的噴火の定義を発表していますので見てみましょう。

噴火の一形式で爆発的噴火の略。地下の高温、高圧源での内圧が増大して起こり、音響とともにガス、水蒸気、岩石等を放出し、空振を伴う現象。時に火口や山体を破壊することもある。気象庁では、噴火に伴い発生した地震及び空振の大きさなどを基に、爆発的噴火であったかどうかを判断している

出典:www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/words.htm

阿蘇山の噴火により噴石や火山灰の飛散が確認されています。

阿蘇山の爆発的噴火は昭和55年1月に確認されて以来、36年ぶりなんですね。

噴火警戒レベルとは

阿蘇山の爆発的噴火に伴って噴火警戒レベル3に引き上げられましたが、噴火警戒レベルとは一体どういったものなのでしょうか?

気象庁が定義を発表していますので見てみましょう。

噴火警戒レベルは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。

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出典:www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/level_toha/level_toha.htm

阿蘇山は平常時は噴火警戒レベル1ですが、2015年11月からは噴火警戒レベル2の火口周辺規制(火口から約1km以内の立ち入り禁止)に引き上げられていました。

今回引き上げられた噴火警戒レベル3は入山規制(火口から約2km以内の立ち入り禁止)になるわけなので十分な警戒が必要ですね。

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被害状況は?

阿蘇山の噴火に伴う詳しい被害状況を確認しておきましょう。

噴石、火砕流の被害

まず、阿蘇山の噴火によって火口から1km以上の広範囲に噴石が飛散した可能性があります。

阿蘇市では小石程度の噴石が降った地域もあり避難所も設置されています。

阿蘇山の火口から4km離れている国立阿蘇阿蘇少年交流の家では噴石により窓ガラスが割れる被害が発生しています。

まだ確認されていないだけで、噴石による被害が多く発生している可能性もありますね。

現在のところ、火砕流による被害については発表はありません。

今後も同じ規模の噴火が発生する可能性もあるということで、火口から約2kmの範囲では噴石の飛散や火砕流が発生する危険もあるので絶対に立ち入らない様にしましょう。

降灰被害

噴煙は1万千メートルの高さまで上がり、熊本県の阿蘇市では噴火の約40分後に車に大量の火山灰が降り積もっている様子が確認されています。

阿蘇地方だけではなく大分県内でも広範囲で降灰が確認されており、火山ガスの匂いも確認されています。

阿蘇山の周辺地域では降灰により、一時的に車の運転が危険なほどに視界が悪化しました。

10月8日は九州では大雨の予報になっており、降り積もった噴煙が水を含むとべたつき滑りやすくなるので車の運転にも十分な注意が必要です。

特に阿蘇山周辺地域では多量の火山灰と雨が一緒に流れる事による泥流や土石流の被害に警戒が必要です。

火山灰の粒子はガラスと同程度の鋭さを持っており目に入ると角膜を傷つける恐れもあり非常に危険です。

降灰が落ち着くまではなるべく屋内で過ごす事が望ましいですが、外へ出る時は防塵マスクや防塵眼鏡を使用するのが得策です。

風下では火山灰と小さな噴石、火山ガスに注意が必要です。

停電被害

午前2時30分頃から阿蘇市や南阿蘇村の約1,600戸で停電が発生していましたが、現在はすべて復旧しています。

火山灰が電線に付着するとショートする恐れもあるので今後も注意が必要です。

交通状況

熊本県と大分県とを結ぶJR豊肥線の宮地駅付近で降灰による信号トラブルが発生しています。

また、線路に火山灰が積もっているのが確認されており、阿蘇駅~豊後竹田駅の一部区間で運転を見合わせています。

空の便にも影響が出る恐れもあります。

JAL、ANAは現在のところ熊本発着便については平常どおりの運航を予定しているようです。

風向きによる噴煙の状況によっては今後、大分空港の発着便で遅延などが発生し、運航に影響が発生する可能性もあるようなので最新情報を常に確認しておきましょう。

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今後の降灰予想

気象庁によると10月8日中は火口から北東方向に降灰が予想され、九州、四国、中国地方で警戒が必要です

下記の地域に降灰予想地域が発表されています。

熊本県:阿蘇市、南小国町、産山村、高森町、南阿蘇村、小国町

大分県:大分市、別府市、竹田市、豊後大野市、由布市、九重町、臼杵市、豊後高田市、杵築市、
宇佐市、国東市、日出町、玖珠町、津久見市、日田市、姫島村、佐伯市

愛媛県:伊方町、八幡浜市、大洲市、西予市、内子町、久万高原町、伊予市、松山市、東温市、
松前町、砥部町、宇和島市、新居浜市、西条市、四国中央市、鬼北町、今治市、松野町

山口県:下松市、柳井市、上関町、周防大島町、岩国市、光市、周南市、和木町、田布施町、平生町

高知県:仁淀川町、土佐町、大川村、いの町、越知町、檮原町、土佐市、須崎市、四万十市、
中土佐町、佐川町、日高村、津野町、四万十町

広島県:呉市、大竹市、廿日市市

気象庁からも降灰予想図が発表されています。

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今回の阿蘇山噴火は規模としては比較的大きな噴火だという事なので、今後も最新情報を常に確認しておきましょう。

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